技術士第二次試験 建設部門 道路科目 を受験する受験生を応援するために過去問のポイントを見ていきます。
問題文
我が国で導入された高速道路ナンバリングについて、その導入の背景を述べよ。また、高速道路ナンバリングルールを説明せよ。
問題文把握
まずはしっかり問題文を読み込み、何を解答しなくてはいけないのかを把握しましょう。
今回の場合は、
①導入の背景
②ナンバリングルール
の2つの項目が無ければなりません。
上記以外で特に「キーワード」を意識して解答する必要はないかと思います。
「高速道路ナンバリング」の知識を単純に確認しているだけです。
上記を無視した解答は仮に内容が優れていても、大きく減点されると思います。
論文構成としては
1.導入の背景
〇〇〇〇〇
2.ナンバリングルール
〇〇〇〇〇
のような構成が一般的となります。
アンダーラインの有無や1.ではなく①、(1)や(a)のような表記も問題ありません。
記述例
記述内容の例を簡単に記載しますと
(※あくまでも例であって、これが完璧という訳ではありませんのでご注意を)
1.導入の背景
我が国の高速道路の延長は、四半世紀で2倍以上と、近年、ネットワークの充実により、多様なルート選択が可能となりつつある。加えて、訪日外国人旅行者の急増に伴い、レンタカーの利用者も3年で約3倍の伸びを示すなど、好調なインバウンドを地方に波及させるためにも、わかりやすい道案内は重要となっている。
一方、世界各国の高速道路に目を転じれば、その地固有の言語に依存せず、誰にでもわかるユニバーサルコードとして、路線番号を用いた「ナンバリング」による案内が一般的となっており、我が国の高速道路においても、この「ナンバリング」を導入し、わかりやすい道案内を実現することは極めて重要となってきた。
2.ナンバリングルール
①親しみ
・地域でなじみがある、かつ、国土の根幹的な路線の既存の国道番号を活用
②シンプルでわかりやすく
・原則2桁以内
・同一起終点など、機能が似ている路線のグループ(ファミリー)化
・道路種別や機能をアルファベットで表現
③国土の骨格構造を表現
・主要な国道番号で、国土の骨格構造を表現できるように、路線の起終点を設定
(文字数オーバーにならないよう適当に個数などを調整する必要があります)
まとめ
一番大事なことは問題文をしっかり読み込み、聞かれていることをしっかり把握することです。問題の題意からズレてしまっては、どんなに立派な知識を論じても点数につながりません。問題文を理解するのに時間を費やすことも必要です。また、指定文字数を超えると「失格」になりますので、それだけは絶対に避けてください。
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