技術士第二次試験 建設部門 道路科目 を受験する受験生を応援するために過去問のポイントを見ていきます。
問題文
平成28年10月の「舗装点検要領」においては、道路管理者は管内の道路を各分類に区分することと舗装種別に応じて点検等を実施することが規定されている。これら2つの規定に関し、その概要と考え方を説明せよ。
問題文把握
まずはしっかり問題文を読み込み、何を何個解答しなくてはいけないのかを把握しましょう。
今回の場合は
①概要(2つの規定を説明)
②考え方(2つの規定を説明)
もしくは
①分類区分(概要と考え方)
②舗装種別に応じた点検等(概要と考え方)
の2つの項目が無ければなりません。
上記以外で特に「キーワード」を意識して解答する必要はないかと思いますが、平成28年10月の「舗装点検要領」の知識がないと記述は不可能になります。
上記を無視した解答は仮に内容が優れていても、減点されると思います。
論文構成としては
1.分類区分
(1)概要
〇〇〇
(2)考え方
〇〇〇
2.舗装種別に応じた点検等
(1)概要
〇〇〇
(2)考え方
〇〇〇
のような構成が一般的となります。
アンダーラインの有無や1.や(1)ではなく①や(a)のような表記も問題ありません。
記述例
記述内容の例を簡単に記載しますと
(※あくまでも例であって、これが完璧という訳ではありませんのでご注意を)
1.分類区分
(1)概要
A~Dの4つに分類。
A: 高規格幹線道路など
B: 舗装が早期劣化する道路など
C: 舗装の劣化が緩やかな道路など
D: 生活道路など
(2)考え方
道路の役割や性格、修繕実施の効率性、ストック量、管理体制等の観点から分類する。
2.舗装種別に応じた点検等
(1)概要
5年に1回程度以上の頻度を目安として点検、得られた情報により健全性の診断をし、その結果に基づいて必要な措置を行い記録し、当該舗装が供用されている期間はこれを保存する。
(2)考え方
材料・構造が異なり劣化進行の特性が異なるため、高い路面性能が確保できるが使用材料の特性に起因して劣化の進行速度のバラつきが大きいアスファルト舗装と、目地部が構造的な弱点ではあるものの極めて長期間供用し続けることが期待できるコンクリート舗装に大別する。
(文字数オーバーにならないよう適当に個数などを調整する必要があります)
まとめ
一番大事なことは問題文をしっかり読み込み、聞かれていることをしっかり把握することです。問題の題意からズレてしまっては、どんなに立派な知識を論じても点数につながりません。問題文を理解するのに時間を費やすことも必要です。また、指定文字数を超えると「失格」になりますので、それだけは絶対に避けてください。
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