平成31年度 技術士第二次試験 覚えて(理解して)おきたいキーワードとして、今回は「重要物流道路」について記述します。(建設部門に偏ってしまい申し訳ありません)
内容をきちんと理解することにより、どんな問題にも対応できるかと思います。ずばりキーワードを答える問題もそうですが、何らかの問題点や課題、解決策の1つとして記述することもできるようになります。
暗記をするのではなく、理解してこそ論文に活かせるようになります。
(下記情報の基本は国土交通省などのネット情報などを集約したものです。ゆっくり検索する時間がない受験生のために、さっと読んで概要を理解できるようにまとめたものです。)
概要
平常時・災害時を問わない安定的な輸送を確保するため、国土交通大臣が物流上重要な道路輸送網を「重要物流道路」として路線を指定し、機能強化や重点支援を実施。また、重要物流道路の代替・補完路をあわせて指定し、重要物流道路や代替補完路については、災害時の道路啓開・災害復旧を国が代行することが可能となる。
①重要物流道路
「拠点」と「拠点」を結ぶ道路のこと。 高規格幹線道路や直轄国道、都市高速道路のほかに、そこから「拠点」へのラストマイル(地方管理道路(県道や市道))が該当する。
※「拠点」とは県庁や空港などの主要施設を指す
②代替・補完路
重要物流道路の脆弱区間の代替路、災害時拠点(備蓄基地・総合病院等)への補完路が該当する。
※簡単にまとめると、「主要施設まで結ぶ道路を重要物流道路として指定し、優先的に機能強化などを行えるようにした。また、その代替路、主要施設ではないが災害時に重要となる施設(病院など)への道路(補完路)も指定し、災害時には国が支援できるようにした」ということですね。
効果
・重要物流道路のうち、道路構造上支障のない区間(約8割)について、国際海上コンテナ車(40ft背高)の特車通行許可を不要とする措置を導入
・重要物流道路は、構造基準(高さ)4.5mから4.8mに引上げ(高さ4.1mの車両に対応)
・災害時の道路啓開・災害復旧を国が代行
まとめ
道路整備の優先順位を決めるとき、「重要物流道路」は上位に含まれることになりそうです。問題が「災害」の場合の優先順位は「災害規模、発生確率」ですが、問題が「物流、経済」の場合の優先順位は「重要物流道路に指定されている」となりそうです。
(最後まで読んでいただきありがとうございます。)