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【マイ・タイムライン】とは?

 技術士第二次試験 覚えて(理解して)おきたいキーワードとして、今回は「マイ・タイムライン」について記述します

内容をきちんと理解することにより、どんな問題にも対応できるかと思います。ずばりキーワードを答える問題もそうですが、何らかの問題点や課題、解決策の1つとして記述することもできるようになります。

暗記をするのではなく、理解してこそ論文に活かせるようになります。

(下記情報の基本は国土交通省などのネット情報などを集約したものです。ゆっくり検索する時間がない受験生のために、さっと読んで概要を理解できるようにまとめたものです。)

 

 

 概要

 

マイ・タイムラインは住民一人ひとりのタイムラインであり、台風の接近や大雨によって河川の水位が上昇する時に、一人ひとりの家族構成や生活環境に合わせて、「いつ」「誰が」「何をするのか」をあらかじめ時系列的に整理し、とりまとめた自分自身の防災行動計画。 時間的な制約が厳しい洪水発生時に、行動のチェックリストとして、また判断のサポートツールとして活用されることで「逃げ遅れゼロ」に向けた効果が期待されている。

 

※災害時の「ソフト対策(留意事項)」の1つとして活用できそうです

 

(イメージ)

・3日前~前日 → 台風の接近をテレビなどで情報収集

    ↓

・氾濫注意情報 → 近くの河川の水位が上昇しているか情報収集

    ↓

・氾濫警戒情報 → ハザードマップなどを参考に、避難場所やルート、避難用出袋を確認するなど避難の準備

    ↓

・氾濫危険情報 → 避難実施

    ↓

・氾濫発生

のような流れを住民一人ひとりが整理し計画する(住んでいる地域、住宅立地場所によって各々異なる)

 

効果

 

リスクを事前に認識できる

 

・避難所まで遠いか確認できる

 

・自分の家が浸水してしまうかどうか確認できる

 

逃げるタイミングがわかる

 

・いつ逃げるかわかる

 

・誰と逃げるかわかる

 

・危険な場所をよけて逃げるにはどうするかわかる

 

使用時の注意点

洪水は自然現象であり、マイ・タイムラインがあれば常に安全ということではなく、マイ・タイムラインで想定したとおりに進行するとは限らない。マイ・タイムラインを作成すると、自分と家族がとるべき防災行動の「タイミング」が明確になりますが、注意点もある。

 

・あくまで行動の目安として認識する

 

・気象警報や避難情報等をこまめに収集・確認する

 

・収集・確認した情報をもとに、マイ・タイムラインを参考にして、臨機応変に防災行動の実行を判断する

 

まとめ

 

 災害時のソフト対策として「住民全体による避難訓練の実施」が挙げられますが、これだけだと住んでいる地域や立地場所によって異なる状況に対応できません。また、危険状態に陥ったときの避難訓練であって、事前準備が含まれていません。突然起こる地震津波に対する災害訓練だけでなく、事前予測できる水害などの災害対策も必要です。それらを論じるときに「マイ・タイムライン」を知っていると高評価論文が記述できます。

 

 

(最後まで読んでいただきありがとうございます。)