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【令和元年度 技術士第二次試験問題 建設部門 道路科目 Ⅱ-1-4】について考える【模範解答イメージあり】

〇問題文

道路土工構造物の点検において、切土のり面の崩壊に繋がる変状事例を1つ挙げて、点検時の着目ポイントを2つ述べよ。また、当該変状が切土のり面の崩壊に至るメカニズムについて述べよ。

 

〇問題文把握

まずはしっかり問題文を読み込み、何を何個解答しなくてはいけないのかを把握しましょう。

今回の場合は

①変状事例 1つ、点検時の着目ポイント 2つ

②メカニズム

の項目2つが一般的かと思います。

道路土工構造物点検の経験がないと合格点の記述は難しい気がします。

 

論文構成としては

 

1.変状事例及び点検時の着目ポイント

 道路土工構造物の点検において、切土のり面の崩壊に繋がる変状の事例としては、○○がある。

 点検時の着目ポイントとして、以下の2つがある

①○○

○○○

②△△

△△△

2.メカニズム

○○○○

 

のような構成が一般的となります。

アンダーラインの有無や1や①ではなく(1)、(a)のような表記でも問題ありません。

 

〇記述例(イメージ)

※法面及び点検は専門分野でないため間違った内容かもしれません。ご自身による詳細な確認をお願いします。

 

1.変状事例及び点検時の着目ポイント

 道路土工構造物の点検において、切土のり面の崩壊に繋がる変状の事例として「ひび割れ」がある。ひび割れとは、・・・(具体的説明)。

点検時の着目ポイントとして、以下の2つがある

①のり面の地山の変状

のり面の地山の変状として、亀裂、段差、はらみだし、浸食、湧水・湧水跡、小崩壊、立木の根曲がり・倒木、浮き石・転石等が発生していないか確認する。

②切土直下の路面の変状

切土直下の路面の変状として、亀裂、盛り上がり、路上や落石防護柵に新しい落石、法面排水溝への土砂等の堆積、湧水・湧水跡等が発生していないか確認する。

2.メカニズム

「ひび割れ」変状が切土のり面の崩壊に至るメカニズムとしては、ひび割れからの雨水の流入・浸透が行われやすく、さらに不安定化が加速し、最終的には崩壊に至る。

 

以上

 

※文字数制限は無視しています。

 

〇補足

1番大事なことは問題文をしっかり読み込み、聞かれていることを的確に把握することです。出題者の題意からズレてしまっては、どんなに立派な知識を論じても点数につながりません。問題文を理解するのに時間を使うことも重要です。