令和元年度から試験方式が変わり、その反省点を踏まえて、令和2年度対策として改善しなくてはいけないことがいくつかありそうです。
その1つとして、口答試験での質問内容が「専門技術力」より「資質能力(コンピテンシー)」中心に変わったことによる業務経歴の見直しがあります。
特に4月に提出する「業務内容の詳細(720字以内)」は今までは「専門技術力」中心でした。
これを「コンピテンシー」中心に見直す必要がありそうです。
ここで、まずはコンピテンシーを整理します。
口頭試験時に確認するコンピテンシーは
①コミュニケーション(意思疎通能力)
②リーダーシップ(利害調整能力)
③評価(段階的評価、今後の改善)
④マネジメント(資源配分能力)
の4つです。
これら4つを「業務内容の詳細(720字以内)」に盛り込むことで対応します。
という結論で本当に大丈夫でしょうか?
いくら4つのコンピテンシーを口答試験で聞かれるからといっても高等の専門的応用能力を必要とする技術士の試験には変わりません。
「専門技術力」を完全に無視するのは技術士としてふさわしいとは個人的には思えません。
となるとどう対応したらよいのでしょうか?
以下は私の私見です。(参考程度に)
①コンピテンシー4つを説明できる話題(業務)を選択する
②「業務内容の詳細(720字以内)」に無理にコンピテンシーを盛り込まない
③「業務内容の詳細(720字以内)」は例年同様、「専門技術力」中心にする
④コンピテンシーの「評価」はできれば最後に盛り込む
⑤問題点等として「リーダーシップ(他との調整が困難など)」や「マネジメント(納期が短いなど)」が盛り込めるのであれば盛り込む
⑥コンピテンシー4つの説明は口答試験の場で行う
というのが私の勝手な結論です。
多種多様な意見があるかと思いますが、令和2年度の私の指導方針としては上記を考えています。
業務経歴全体としては過去の記事を参考にしてください。