技術士第二次試験を受験するに当たって、覚えて(理解して)おきたいキーワードとして、今回は「ナショナルサイクルルート」について記述します。
基本は国土交通省などのネット情報などを集約したものです。
内容をきちんと理解することにより、どんな問題にも対応できるかと思います。
暗記をするのではなく、理解してこそ論文に活かせるようになります。
参考
https://www.mlit.go.jp/road/bicycleuse/good-cycle-japan/national_cycle_route/
<ナショナルサイクルルートとは>
自転車は、それに乗ることそのものを楽しんだり、また、サイクリングツアーで地域をめぐり、沿線の魅力を楽しむことができ、全国各地で官民が連携し、自転車の活用による観光地域づくりが進められている。
ナショナルサイクルルート制度は、優れた観光資源を走行環境や休憩・宿泊機能、情報発信など様々な取組を連携させたサイクルツーリズムの推進により、日本における新たな観光価値を創造し、地域の創生を図るため、ソフト・ハード両面から一定の水準を満たすルートを国が指定することで、日本を代表し、世界に誇りうるサイクリングルートとして国内外にPRを行い、サイクルツーリズムを強力に推進していくもの。
<ナショナルサイクルルート制度>(令和元年9月9日、自転車活用推進本部決定)
・優れた観光資源を有機的に連携したサイクルツーリズムの推進により、日本における新たな観光価値を創造し、地域の創生を図るために、一定の水準を満たすルートを対象として「ナショナルサイクルルート」に指定する。
・ルートにおける取組の継続性を評価する必要があることから、新たなルートの指定の有無の確認については、国の自転車活用推進計画期間内に1回とし、3~5年ごとに実施する。
<指定要件>
〇指定要件の評価項目及び評価基準には、ナショナルサイクルルートとして満たすべき評価基準を必須項目として設定している。
〇更なるサイクリング環境の向上を目指した取組を促すため、満たしていることが望ましい評価基準を推奨項目として設定している。
〇必須項目は、指定の際にすべて満たしていることを基本とする。
①ルート設定
・サイクルツーリズムの推進に資する魅力的で安全なルートであること
(必須例)ルートの延長がおおむね100km以上であること(島しょ部を除く)
(推奨例)急勾配が連続する区間を避けたルートであること
②走行環境
・誰もが安全・快適に走行できる環境を備えていること
(必須例)矢羽根等により自転車通行空間が整備されていること
・誰もが迷わず安心して走行できる環境を備えていること
(必須例)経路などの路面表示、案内看板が設置されていること
③受入環境
・多様な交通手段に対応したゲートウェイが整備されていること
(必須例)鉄道駅などに、レンタサイクルや着替え場所等を備えた「ゲートウェイ」が整備されていること
(推奨例)サイクルトレイン、サイクルバスなどが利用できること
・いつでも休憩できる環境を備えていること
(必須例)サイクルステーションがルート上におおむね20kmごとに整備されていること
・ルート沿いに自転車を運搬しながら移動可能な環境を備えていること
・サイクリストが安心して宿泊可能な環境を備えていること
(必須例)ルート直近にサイクリスト向けの宿泊施設がおおむね60kmごとにあること
・地域の魅力を満喫でき、地域振興にも寄与する環境を備えていること
・自転車のトラブルに対応できる環境を備えていること
・緊急時のサポートが得られる環境を備えていること
(必須例)救急車などが概ね2kmごとに到達できること
④情報発信
・誰もがどこでも容易に情報が得られる環境を備えていること
(必須例)ホームページなどで日英2か国語以上により情報発信をしていること
(推奨例)ツアーガイドなどが実施されていること(日英2か国語以上)
⑤取組体制
・官民連携によるサイクリング環境の水準維持等に必要な取組体制が確立されていること
<指定手続き>
①事務局による候補ルートの選定
↓
②第三者委員会による審査
↓
③本部長による指定
↓
④ロゴマークの設置・サイクリング環境の水準維持等の取組
<論文での活用>
選択科目Ⅱ-1で出題されそうな話題になります。
「自転車関連」という枠組みで考えると、選択問題Ⅲでも出題されるかもしれません。
しっかり準備しておきましょう。
少しでも参考になったのであれば幸いです。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。