スマート技術員(技術士第二次試験受験者を応援)

建設部門(道路科目)を中心に情報提供しています。試験本番まで時間が少ないため通常より安く添削指導しています

【令和3年度 技術士第二次試験問題 予想問題キーワード】【大雪時の道路交通確保対策 中間とりまとめ】とは?

技術士第二次試験を受験するに当たって、覚えて(理解して)おきたいキーワードとして、今回は「大雪時の道路交通確保対策 中間とりまとめ(令和3年3月改定)」について記述します。

 

基本は国土交通省などのネット情報などを集約・抜粋したものです。

内容をきちんと理解することにより、どんな問題にも対応できるかと思います。

暗記をするのではなく、理解してこそ論文に活かせるようになります。

このキーワードが知識問題として出題されるわけではありません。

この記載内容を利用して必須科目Ⅰや選択科目Ⅲの論文に活用してください。

 

詳細のリンク先は以下のとおりです。

上は概要版です 

https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/toukidourokanri/pdf/t01.pdf

https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/toukidourokanri/pdf/t02.pdf

 

<冬期の道路交通を取り巻く環境>

※課題部分の背景(現況)として活用できそうです。

 

○近年、24時間降雪量の増大、積雪深さの観測史上最大の更新など、雪の少ない地域も含め、短期間の集中的な大雪が局所的に発生

○道路ネットワークの整備が進む中で、車社会の進展、輸送の小口多頻度化等により、国民生活や企業活動の道路交通への依存が高まっている一方、幹線道路上の大規模な車両の滞留は、社会経済活動のみならず、人命にも影響を及ぼすおそれ

短期間の集中的な大雪時に、通常時と比べて自動車の利用台数に変化が見られたケースも存在

  ↓

冬期の道路交通を取り巻く環境にも変化の兆し(鉄道の計画運休の社会への浸透も参考に、道路の通行止めに対しても理解を促進)

 

<大雪時の道路交通確保に向けたこれまでの取り組み>

※課題部分の問題点として活用できそうです。

 

1.繰り返し発生する大規模な車両滞留

○短期間の集中的な大雪時に大規模な車両の滞留が繰り返し発生、解消までに数日間を要するケースもある

○高速道路と、並行する国道等を交互に通行止めし、交通を確保する観点から通行止めを躊躇した結果、大規模な車両滞留につながったケースもある

  

2.道路管理者等によるこれまでの主な取り組み

○異例の降雪が予想される場合、「大雪に関する緊急発表」を行うなど道路利用者に注意喚起を実施

○関係機関の連携強化を図るため、地域単位で「情報連絡本部」を設置

予防的通行規制区間の設定、除雪体制の応援等を実施

○平成26年の災害対策基本法改正に基づき、道路管理者による立ち往生車両・放置車両等の移動が可能

  ↓

これらの取り組みを実施している一方で、大規模な車両滞留や長時間の通行止めが繰り返し発生している

 

<大雪時の道路交通確保に対する考え方の転換>

※解決策の方向性として活用できそうです。

 

【これまでの考え方】

短期間の集中的な大雪時は、「自らが管理する道路を出来るだけ通行止めにしないこと」や道路ネットワーク全体として大規模滞留の抑制と通行止め時間の最小化を図る「道路ネットワーク機能への影響を最小化」を目標として対応

 

【今後の考え方】

「人命を最優先に、幹線道路上で大規模な車両滞留を徹底的に回避すること」を基本的な考え方として対応

 

<大雪時の道路交通確保に向けた取り組みの強化>

※解決策として活用できそうです。

 

1.道路管理者等の取り組み

(1)ソフト的対応

○タイムライン(段階的な行動計画)の作成

・関係機関と連携し躊躇なく通行止めを実施

・合同訓練実施・気象予測精度向上

○除雪体制の強化

・地域に応じた体制強化・道路管理者間の相互支援などの構築

○除雪作業を担う地域建設業の確保

・契約方法の改善・予定価格の適正な設定等

○除雪作業への協力体制の構築

・道路協力団体等地域や民間団体が参加できる仕組み等

○チェーン等の装着の徹底

・短期間の集中的な大雪の場合は、チェーン規制によらず躊躇なく通行止めを実施

○短期間の集中的な大雪時の行動変容

・出控え等の要請と社会全体のコンセンサス

・通行止め予測等の繰り返しの呼びかけ、対象の拡大、内容の具体化

○短期間の集中的な大雪時の計画的・予防的な通行規制・集中除雪の実施

・広範囲での通行止め、高速道路と並行する国道等の同時通行止めと集中除雪による物流等の途絶の回避

・リスク箇所の事前把握と監視強化

○立ち往生車両が発生した場合の迅速な対応

・滞留状況を正確に把握するための体制確保

・躊躇ない通行止めの実効性を高めるためのメルクマール、トリガーをタイムラインに位置づけ

・滞留車両への物資や情報等の適切な提供

・地方整備局と地方運輸局等を中心とした乗員保護

 

(2)ハード的対応

○基幹的な道路ネットワークの強化

・地域の実情に応じて、高速道路の暫定2車線区間や主要国道の4車線化、付加車線等を通じ、大雪の観点からもネットワークを強化

○スポット対策、車両待機スペースの確保

・カメラ増設、ロードヒーティング等の消融雪設備の整備

中央分離帯開口部やUターン路の整備等

 

(3)地域特性を考慮した対応

・関係機関が連携する取り組みの具体化については他の地域においても参考にすべき

 

2.道路利用者や地域住民等の社会全体の取り組み

○短期間の集中的な大雪時の行動変容(利用抑制・迂回)

・通行止めの必要性やジャスト・イン・タイムの限界への理解の促進

○冬道を走行する際の準備

・チェーン等の装備の備え

 

3.より効率的・効果的な対策に向けて

○関係機関の連携の強化

○情報収集・提供の工夫

○新技術の積極的な活用

 

<論文での活用>

上記をうまく活用できると高評価論文が記述できるかと思います。

特に選択問題Ⅲとして活用できそうです。

出題されるテーマによって使い分けができるよう訓練しておきましょう。 

 

少しでも参考になったのであれば幸いです。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。