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筆記試験本番 1か月前 

技術士第二次試験筆記試験まで約1か月です。
この時期に大事なことは「インプット」より「アウトプット」に重点をおくことです。
知識問題(選択Ⅱ-1)の場合は直前学習が効果的になりますが、論文記述ではほとんど効果がありません。
最後のギリギリまで知識を詰め込みたい気持ちもわかりますが、それよりも今ある知識を本番に100%引き出すことが大事です。
せっかく覚えた知識が出題されても、うろ覚えでうまく記述できなければ不合格です。
今までやってきた自分を信じ、新しい知識よりも今蓄積された知識を大事にしてください。
しっかり勉強してきたのであれば、多少予想外の出題でも何とか対応できるものです。
「予想していた問題が出題されなかったので、記述できなかった」ではなく「予想外の問題が出題されたが、今持っている知識で何とか対応した」が合格者です。
「すべての問題が想定内で、すべて完璧に記述できた」という受験生は本当にごくごく少数です。
大半の合格者はその場で知識を絞って絞って絞り出し、頭をフル回転して出てきたものを記述します。
そして、うまくアウトプットできた受験生が合格者です。
なので、そもそもの知識不足の受験生はさておき、「アウトプット訓練不足」の受験生はまず合格できません。
実際の不合格になる理由の大半はこの「アウトプット訓練不足」が該当します。
インプット100点でもアウトプット50%では50点しか取れません。
インプット60点でもアウトプット100%では60点取れます。
この違いを真剣に考えてください。
技術士筆記試験は知識詰め込み試験ではないことをきちんと理解してください。

あと忘れてならない訓練は「手書きで論文を記述すること」です。
パソコンでアウトプットできても、手書き論文でアウトプットできなければ、この試験では通用しません。
「訓練しなくても本番、勢いで何とかなるさ」と思っている受験生は要注意です。
避難訓練と同様で、普段からやっていない、一度も経験ないことは失敗しやすいものです。
手書き訓練は時間が掛かりますが、この訓練をしっかり積んできた受験生とそうでない受験生の差は歴然です。
自信がないのであれば、ラスト1か月は手書き訓練に没頭するべきです。
ただ、手書き訓練は手や腕などに負担も掛かるため、直前の猛特訓は控えてください。
大事な本番で手が動かなくなっては本末転倒です。

長くなりましたが、最後のあがきとしては
アウトプット重視
手書きの確認
に力を入れることをお勧めします。
最後まであきらめず頑張ってください。
あきらめない受験生が合格する試験です。