スマート技術員(技術士第二次試験受験者を応援)

建設部門(道路科目)を中心に情報提供しています。10月より口頭試験対策及び筆記試験対策を始めます。

【ズバリ予想! 令和4年度 技術士第二次試験問題 建設部門(道路)】を振り返って

「ズバリ予想!」は、やはりピタリとは当たらないですね。

ある程度範囲を絞るためには役に立つでしょうが・・・この程度が限界みたいです。

もっと範囲を絞った予想ができれば、もっと楽に合格へ導けるのですが・・・

道路科目は出題範囲が広範囲という印象は変わらないですね。

想定外の問題も出題されますし・・・簡単には合格させてくれません。

相変わらず問題文の設問条件範囲が狭いですが、標準的な問題が出題されているのも事実です。

昨年よりは記述しやすかったという受験生も多かったかもしれません。

 

それでは、予想キーワードと実際出題された試験問題を比べてみたいと思います。

 

①必須科目Ⅰ-1

試験問題は「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」についてでした。

この問題に対応するための知識としては「国土交通白書」「国土交通省 インフラ分野のDX 推進本部」などとなるでしょう。

特に「インフラ分野のDXアクションプラン」を熟読して準備していた受験生は高得点に結びついたかと思います。

予想キーワードとしてDXを挙げていましたので、完璧ではなくても、それなりには対応できたかと思います。

それなりに記述できればA評価も期待できるでしょう。

余談ですが、問題文(4)の「要件」が「要点」に変わったのですね・・・あまり気にするところではなさそうですね。

 

②必須科目Ⅰ-2

試験問題はカーボンニュートラルに関する出題でした。

この問題に対応するための知識としては「国土交通グリーンチャレンジ」「国土交通省環境行動計画」が最も関連するでしょう。(問題文にも記載されていますが・・・)

予想キーワードとして「グリーンチャレンジ」「環境行動計画」を挙げていましたので、準備していた受験生はとりあえず対応できたかと思います。

注意したい問題文ワードは「CO2排出量削減及びCO2吸収量増加」になります。

CO2削減だけだと、単なる「脱炭素社会」になります。

「自然共生社会」などCO2吸収量増加にも触れられるかが高得点になるかの分かれ目になるでしょう。

これに関しては、大半の受験生がしっかり勉強していたと思います。

必須科目に関しては「知識の差」というよりも、「応用(臨機応変)能力」をしっかり訓練してきた受験生が結果的に合格点を勝ち取ることになりそうです。

必須科目Ⅰは必ずA評価(60点以上)を取らないと合格はありえません。

今年は比較的標準的な出題テーマだったと思いますので、「とりあえず最後まで書けた」という受験生が多かったと思います。

 

③選択科目Ⅱ-1-1

試験問題は「縦断勾配」についてでした。

予想キーワードとして「道路構造令関連」とざっくり挙げていましたが・・・

この手の問題は実際に携わっている技術者でないとわからないというのが本音でしょう。

4つの問題のうち1つだけ選択し解答すればよいので、この手の設計業務に携わっていない技術者は無理に選択することはなかったかと思います。

選択科目Ⅱ-1に関しては、1つ選択でよくなったので、受験生の負担がかなり軽くなっています。

 

④選択科目Ⅱ-1-2

試験問題は「踏切道改良促進法」についてでした。

予想キーワードとして「踏切」を挙げていましたので、このキーワードの意味が理解できた受験生はそれなりに対応できたかと思います。

私が作成した予想問題では、「概要」と「目標・効果」の2つで「社会的背景」は除外していたので、本受講生の方はもう少し幅広く知識補充を行っていないと満点解答とはいかなかったでしょう。

とりあえず概要がしっかり記述できていれば合格点には届くと思います。

 

⑤選択科目Ⅱ-1-3

試験問題は「再生加熱アスファルト混合物製造方法」についてでした。

これは・・・専門職の方じゃないと無理でしょう。

問題文の要求事項も難しいです。

理由や課題をここで求めるのは・・・この問題を選択する受験生はどれくらいいるのでしょうか。

日常的に業務を行っている人でも難しい印象ですね。

例年Ⅱ-1-3の舗装系問題はちょっと難しい感じがしますが、今年度も予想・解答が厳しいと思われます。

 

⑥選択科目Ⅱ-1-4

試験問題は「道路盛土における地震時の安定性照査」についてでした。

予想キーワードとして「盛土」とざっくり挙げておきましたが・・・

これも実際に携わっている技術者でないとわからないというのが本音でしょう。

 

結局今年はⅡ-1-2しか予想できなかったですね。

正直、Ⅱ-1問題は何となく書ければ合格そのものはできますので、あまり気にせず、他の問題でしっかり点数を稼ぐのが正解かもしれません。

 

⑦選択科目Ⅱ-2-1、2

選択科目Ⅱ-2の問題は応用能力に関するものとして、今までの経験に基づいたマネジメント能力やリーダーシップ能力が問われます。もちろん最低限の知識は必要ですが、机上だけの技術者ではなく実際の業務に携わっている経験が必要になります。自分自身だけでなく会社として携わっている業務、第三者の体験談などから常に情報を収集し、整理しておくことが大事です。

言い訳になってしまいますが、問題そのものを予想するのは困難かと思います。

今年度は「スマートIC」「グラウンドアンカー工」の話題でしたが、大半の受験生は何となく知っていて何となく記述できたというのが現実なのではないでしょうか。

出題形式がパターン化されてきましたので、過去問をしっかりこなしておけば、それなりの準備・対応は可能かと思います。

スマートIC」は予想キーワードとして挙げておきましたので、ある程度の知識補充はできていたかと思いますが、IC位置選定のイメージができたかどうかで点数に影響がありそうです。

「便益」「安全性」「交通量変化」「構造・コスト」「大型商業施設近接」などが位置選定のキーワードになるでしょうか。

「グラウンドアンカー工法」は・・・ちょっと専門的内容の印象ですね。

 

⑧選択科目Ⅲ-1

試験問題は「道路に対するニーズ」についてでした。

この問題に対応するための知識としては「多様なニーズに応える道路 ガイドラインとなるでしょう。

予想キーワードとして「多様なニーズに応える道路」を挙げていましたが、もし出題されるのであれば、選択科目Ⅱ関連として出題されると思いました。

ボリュームたっぷりのガイドラインから「ニーズ」「対応策」「リスク」などを準備していた受験生はごく少数な気がします。

代表的なニーズの例として4つ、対応策3つ、今後の課題(リスク)がガイドラインに記載されています。

これらを上手に拾い上げれば高得点になるのでしょう。

また、問題文も標準ではありませんでした。

問題文(1)は課題ではなく、知識問題に近い問題文の表現です。

その他の科目も同様みたいですが、選択Ⅲは変化球を交えて攻めてくる傾向がありそうです。

こちらを選択した受験生は少なかったと思われます。

 

⑨選択科目Ⅲ-2

試験問題は「高速道路の維持管理」についてでした。

予想キーワードとして「高速道路」とざっくりしか挙げていませんでしたが、本受講生の方には高速道路の維持管理についての予想問題を配付していました。

この問題に対応するための知識としては「中間答申」が最も関連するでしょう。

問題文の注目ワードとしては「新たな知見」でしょう。

昔の維持管理の話題ではなく、将来像を見据えた内容が求められます。

Ⅲ-1を選択するのが怖く、こちらの問題を嫌でも選択しなくてはいけなかった受験生もいたことと思います。

何となく記述できそうな内容なので、その場で対応した受験生もいたかと思います。

 

○まとめ

標準的な問題が増え、昨年よりは戦いやすかった気もしますが、専門的過ぎる内容が多いのも事実でしょう。

今年度の傾向として、必須科目ⅠはA評価が取れたが、選択Ⅱ、ⅢでA評価が厳しいという受験生が多い予感がしています。

受験生は「公務員」「建設コンサル」「建設会社」など様々な立場で受験していますので、問題内容に不公平、偏りがないことが大事になります。

専門的過ぎる問題文内容ではありますが、全体バランスはしっかり取れているかと思います。

大半の受験生の方々は「出題範囲が広く対応できない」と思いますが、合格者はそれでも対応しています。

キーワードが全然頭に浮かばなかった受験生は基本的に「勉強不足」と思ってください。

キーワードは浮かんだけど論文として記述できなかった受験生は「手書き訓練不足」です。

記述できたけどA評価をもらえない受験生は「自己満足タイプ」が多いです。

自分がどの状態なのか、不合格原因をしっかり把握し来年につなげる努力も技術士には必要です。

既に来年度に向けてスタートしている受験生もいるのですから。

「継続することが合格への一番の近道」です。

途中であきらめると一からやり直しです。

合格するまでやり続けましょう。