【Aさま】からA評価論文をご提供していただきました。
受験生の方はぜひ参考にしてください。
( 1) 課題
( 1) -1. 河川・海岸での対策
巨大地震による揺れによる津波対策を河川・海岸で対策する必要がる。河川口で津波の侵入を防ぐ水門ゲートの遠隔操作、海岸での消波ブロックの設置および津波の侵入を防ぐ既存防波堤の嵩上げなどを行う。巨大地震による津波発生時の対策をいかにして進めるかが重要となる。
したがって、津波対策の観点から、河川・海岸での対策が課題となる。
( 1) -2. 建築物での対策
巨大地震による避難場所として建築物の耐震化、免振化を進める必要がある。避難した際の環境衛生確保のために、下水道施設の耐震化、建物外構にマンホールトイレの設置、また、インフラが切断された際を想定したかまどベンチ、自家発電を用意しておくなど建築物での対策が重要となる。
したがって、避難対策の観点から、建築物での対策が課題となる。
( 1) -3. 巨大地震に強い交通機能の確保
巨大地震により、安全・安心に避難するために交通機能の確保が必要となる。被災地への交通機能の確保として、一日以内に緊急車両の通行確保、一週間以内に一般車両の通行確保を行う。安定した交通機能を確保することにより、安定した避難活動が行えるため、
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巨大地震に強い交通機能確保が重要となる。
したがって、道路啓開対策の観点から、巨大地震に強い交通機能の確保が課題となる。
( 2) 最も重要と考える課題と解決策
最も重要と考える課題は( 1) -3巨大地震に強い交通機能の確保と考える。安定的に交通機能の確保ができると安全・安心な避難活動と被災地での早期な復旧・復興が可能となるため、最も重要と考える。
( 2) -1. 無電柱化の推進
無電柱化を無電柱化推進計画により進める。無電柱化を進めることにより、巨大地震の揺れによる電柱の倒壊、倒壊による長期停電、通信障害など防げることになる。また、電柱が道路に倒壊することによる道路封鎖も無く二次災害とならないため、無電柱化の推進が必要となる。
( 2) -2. ダブルネットワーク、4車線化
巨大地震に強い交通ネットワークを構築する。高規格道路と並行して走る国道のダブルネットワーク、国道の4車線化などを行う。様々なルートで救急活動が行えることにより、被災地への復興・復旧が早期に化可能となるため、ダブルネットワーク、4車線化が重要となる。
( 2) -3. 緊急輸送道路上の法面対策
近年の大地震により、緊急輸送道路上の区域外から盛土や土砂の侵入が多くある。緊急輸送道路上に土砂
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が侵入すると道路封鎖となるため、法面対策が必要となる。また、法面の調査をドローンの遠隔操作で行うレーダーを利用し、3次元点群データなどにて法面危険個所を抽出する法面調査を行う。
( 3) . 新たに生じるリスクと解決策
上記解決策を実行しても新たに生じうるリスクは、国、地方公共団体の対応のみで全ての安全を確保出来ないことである。
それへの対策は住民によるタイムライン、行動計画を策定することである。また、住民同士でリスクコミュニケーションをとっておくこととする。津波警報発令時に、高架道路の退避場所などを避難場所とする柔軟な避難方法がある。
(4) ―1. 技術者論理の観点からの要件・留意点
技術者としての要件は、公衆の安全、健康および福利を最優先にすることである。留意点は、業務が住民の生活に直接影響するため、特定の住民に利益及び不利益を偏らないようにすることが重要となる。
( 4) ―2. 社会の持続性の観点からの要件、留意点
技術者としての要件は、地球環境の保全など、将来世代にわたる社会の持続可能性の確保に努めることである。留意点は、業務を遂行するに当たり、遠隔操作などにより、環境破壊が進まないようにすることである。
以上
※コメント
多面的な視点で課題が記述できていますし、解決策も明確に記述されています。
文字バランスもしっかりしていますし、非常に読みやすい論文に仕上がっています。
安定したA評価論文かと思います。