【Kさま】からA評価論文をご提供していただきました。
受験生の方はぜひ参考にしてください。
(1)多面的な3つの課題
(1)-1生活道路における交通安全対策
通学や通勤等に利用する生活道路において、幹線道路の渋滞に伴う抜け道利用等の速度超過車両等による危険な道路が多く存在する。
小学生や未就学児が利用することも多く、非常に危険な状態となっている。
このため、いかにゾーン30プラス等の交通安全対策を実施するかが、生活道路の交通安全の観点から重要な課題である。
(1)-2高速道路における交通安全対策
我が国の高規格幹線道路は、開通区間約12,000kmであり、そのうち暫定2車線区間が約4割を占めている。
暫定2車線区間は対面交通となることから、正面衝突事故のリスクが高く、重大事故となる可能性が極めて高い。
このため、いかに交通安全対策のための4車線化等を実施するかが、高速道路の交通安全の観点から重要な課題である。
(1)-3歩行者と自転車の通行分離
我が国の交通事故件数は、今日までの対策により年々減少しているが、歩行者と自転車との接触事故は横ばいで推移している。
原因として狭い歩道空間を、歩行者と自転車が混在
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していること。これは路肩空間が自転車通行に危険となる等の要因があると考えられる。
このため、いかに歩行者と自転車の分離するための道路幅員再配分を行うかが、歩行者と自転車の安全確保の観点から重要な課題である。
(2)最も重要な課題と複数の解決策
(2)-1最も重要な課題
(1)-1生活道路の安全対策により児童等の歩行者や自転車の安全確保を図ることが、人命最優先の観点から最も重要な課題と考える。
(2)-2複数の解決策
(2)-2-1ゾーン30プラス
時速30kmの速度規制と物理的デバイスを組み合わせたゾーン30プラスにより安全対策を行う。
物理的デバイスとしてスムーズ横断歩道、ハンプ、狭さく部、シケイン、ライジングボラード等を適切に組み合わせることで安全確保を図る。
(2)-2-2ビッグデータの活用
ETC2.0のプローブデータ等のビッグデータ活用により交通安全対策を行う。
具体的には、速度超過区間、急ブレーキ多発箇所等の特定を行い、ゾーン30プラスの物理低デバイスを配置する等の工夫を行う。
また、対策実施後のビッグデータ活用により対策効果を検証することが出来、PDCAサイクルの実施に
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よる対策の改善を行うことが可能である。
(2)-2-3無電柱化の推進
生活道路の路側や歩道内に電柱が建立されているケースが多く交通の支障となっている。
歩行者や自転車が電柱を避けたことで自動車が接触する等の事故の危険性がある。
このため無電柱化により道路幅員内の電柱を無くすることが必要である。
事業促進のためには低コスト化が必要であり浅層埋設や、小型ボックス配線等を検討する。また、軒下配線や裏配線についても検討が必要と考える。
(3)新たなリスクと対策
(3)-1リスク
生活道路での抜け道利用の自動車の進入を防止したことにより、近隣の地域の生活道路での抜け道利用が増加して交通の危険が生じる可能性がある。
(3)-2対策
バイパス整備等により交通ネットワークを整備することで自動車交通を幹線道路に誘導する。
ゾーン30プラスの対象エリアを広く設定することで近隣地域の交通安全対策を実施することが必要と考える。
以上
※コメント
論理の飛躍などもなく、内容もわかりやすいものになっています。
危なげなくA評価がもらえた論文だったと思います。