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【令和6年度 技術士第二次試験問題 予想問題キーワード】【水災害を自分事化し、流域治水に取り組む主体を増やす総力戦の流域治水をめざして】とは?

技術士第二次試験を受験するに当たって、覚えて(理解して)おきたいキーワードとして、今回は令和5年8月30日に記者発表された「水災害を自分事化し、流域治水に取り組む主体を増やす総力戦の流域治水をめざして」について記述します。

試験に出題されやすい話題ですので、しっかり理解しておきましょう。

 

基本は国土交通省などのネット情報などを集約・抜粋したものです。

内容をきちんと理解することにより、どんな問題にも対応できるかと思います。

暗記をするのではなく、理解してこそ論文に活かせるようになります。

このキーワードが知識問題として出題されるわけではありません。

この記載内容を利用して必須科目Ⅰの論文を作成するための基礎知識をインプットするために活用してください。

 

リンク先は以下のとおりです。概要版もあります。

https://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/suigairisk2/index.html

 

 

<背景>

※本文に目を通して全体像を理解しておきましょう

 

 

<課題>

※論文での課題として利用するものではなく、この提言の課題という認識でOKでしょう

 

・水災害リスクの自分事化

住民や企業などが自らの水災害リスクを認識し、自分事として捉え主体的に行動する。

 

・流域全体の水災害への取り組みへ

水災害から自身を守ることからさらに視野を広げて、地域、流域の被害や水災害対策の全体像を認識し、自らの行動を深化させることで、流域治水の取り組みを推進する。

 

 

<流域治水に取り組む主体を増やすための取組方針>

※論文課題を導くための現状として、本文に目を通しておきましょう

 

(1)水害リスクや流域治水の考え方を知る機会を増やすことからはじめる

(2)知ると行動のギャップを埋める

(3)行動を誘発し流域治水の推進につなげる

(4)持続的、効果的な取り組みとしていく

 

 

<施策を進めていく上での着眼点と具体策>

※「流域治水」の施策を進める問題が出題された場合、課題・解決策の候補として利用できそうです

※具体施策は<普及施策>(別紙1)を参照することで理解が深まります

 

(1)知っている人を増やすことと伝え方の工夫(課題候補)

◎気象条件を伝えるなど他人事化できない状況を定着(解決策候補)

◎取り組みを促す相手の特性に応じて伝え方を工夫(解決策候補)

◎インフラツーリズムとの連携など、知る機会を増やす(解決策候補)

 

【具体施策】(解決策の具体例)

○流域治水ロゴマーク、ポスター

○流域治水の日、週間

○河川空間の利活用を通した意識醸成

○SNS等での情報発信

○インフラツーリズムとの連携

○ダイナミックSABO

○はまツーリズム推進

○危機管理水位計、簡易カメラ、浸水センサー等の拡充・閲覧周知

 

(2) 自分事化の機会創出と手段

1)個人の自分事化

◎防災教育(住民自ら記憶を伝える、行動を学ぶ)

◎水害伝承(記憶の風化を防ぎ教訓を伝える)

◎学べるコンテンツ(ウェブ、既存メディア活用)

 

【具体施策】

○防災教育の推進(既存施策)

 

2)企業・団体の自分事化

補助金、税制優遇等の支援

◎防災関連ビジネスの推進、取り組みのアピール

◎社会を良くしたいという動機、SDGs

 

【具体施策】

○地域に貢献する水防活動への参画

○流域治水オフィシャルサポーター制度

○防災・減災ビジネスの推進(オープンデータ活用)

 

3)全体

◎取り組みの位置づけ、効果可視化(デジタル活用)

 

【具体施策】

○デジタルテストベッド

 

(3) 自分事化を促す相手の把握と絞り込み

1)発信側の属性

◎キーパーソンのタイプ(盛り上げ、自然環境、研究開発、危機意識)+河川ごとの特徴

◎リーダーの育成(防災士気象予報士等との連携等)

インフルエンサー活用

 

2)受け手側の属性

◎防災教育に取り組む子供と家族

◎高齢者、災害弱者、若年層

◎リソースが不足している企業、建設分野他企業

◎地域のコミュニティ

◎金融関係機関

 

(4) 主体的な取り組みが進むための環境整備

1) 取り組みを実行する仕組みづくり

◎きっかけは様々(河川の利用や生態系保全の取り組みから始めることも)

◎課題の把握、取組事例の共有と分析、人と人をつなぐ仕組みの構築

 

【具体施策】

○共有プラットフォーム(全国流域治水MAP)

 

2) 社会のモードチェンジ

◎ポジティブな情動、同調圧力

◎国からの情報発信による環境整備から

 

3)企業における取り組みの加速

 

(5)持続的に流域治水を推進

1)トップランナーの育成

2)地域の取り組み

◎防災教育を通じて流域に視野を広げる

◎農業・農村地域での取り組み

3)具体施策と留意事項

 

【具体施策】

○表彰制度(流域治水大賞)

○円滑な避難を支援する人材育成(ファシリテーター派遣の仕組み)

○気候変動リスク開示における民間企業の取り組みの支援(TCFD)

○防災教育に関する素材提供

○水害伝承に関する情報(コンテンツ)の普及・拡大

 

 

<普及施策(別紙1><ロードマップ(別紙2)>

※理解向上のため、目を通しておきましょう

 

 

<論文での活用>

上記をうまく活用できると高評価論文が記述できるかと思います。

特に必須科目Ⅰとして活用できそうです。

出題されるテーマによって使い分けができるよう訓練しておきましょう。 

 

少しでも参考になったのであれば幸いです。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。