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【平成30年度 技術士第二次試験問題 建設部門 道路科目 Ⅱ-1-1】について考える【模範解答・・・っていうレベルでなく申し訳ありません】

技術士第二次試験 建設部門 道路科目 を受験する受験生を応援するために過去問のポイントを見ていきます。

 

 

問題文

 

地震を原因とした支承部の破壊により、上部構造が落下する可能性が相対的に高い道路橋の特徴及び想定される被災メカニズムについて、例を3つ挙げ、説明せよ。また、上部構造の落下に対して安全性を高める落橋防止システムについて、その内容を説明せよ。

 

問題文把握

 

まずはしっかり問題文を読み込み、何を何個解答しなくてはいけないのかを把握しましょう。

今回の場合は

①特徴 3つ (例を挙げて説明)

②被災メカニズム 3つ (例を挙げて説明)

③落橋防止システム (内容説明)

の項目が3つ無ければなりません。

また「地震を原因とした支承部の破壊」「上部構造が落下」のキーワードを意識して解答を考えなくてはいけません。

上記を無視した解答は仮に内容が優れていても、大きく減点されるでしょう。

 

論文構成としては

 

1.特徴

①〇〇

②〇〇〇

③〇〇〇〇

2.被災メカニズム

①〇〇

②〇〇〇

③〇〇〇〇

3.落橋防止システム

〇〇

 

のような構成が一般的となります。(今回の場合、1と2を合体させても問題ないかと思います)

アンダーラインの有無や①ではなく(1)や(a)のような表記も問題ありません。

 

記述内容

 

記述内容の例を簡単に記載しますと

(※道路橋専門の方でないと明確な解答はわからないかと思います。私は道路橋専門ではありませんので明確な解答ができず申し訳ありません。)

 

1.特徴

①現行の耐震基準に準拠していない鋼製支承を用いた道路橋

②〇〇〇

③〇〇〇

2.被災メカニズム

地震の揺れ、衝撃を吸収しきれずに支承本体が割れてしまい、上部構造が落下する

②〇〇〇

③〇〇〇

3.落橋防止システム

①役割

設計で想定されない地震動が作用したり、周辺地盤の破壊や構造部材の予測しない複雑な振動によって、想定を超える変位、変形が橋に生じて落橋するという不測の事態を防止するために設けられるものであり、落橋防止システムは、けたかかり長、落橋防止構造、変位制限構造および段差防止構造で構成されている。

②性能

・下部構造や支承が破壊し、上下部構造に予期しない大きな相対変位が生じた場合にも、落橋を防止(けたかかり長)

・下部構造や支承が破壊し上下部構造間にけたかかり長をこえるような変位が生じないようにする(落橋防止構造)

・支承と補完し合って地震時慣性力に抵抗することを目的としたもので、支承が損傷した場合に上下部構造の相対変位が大きくならないようにする。(変位制限構造)

・支承高が大きい鋼製支承などが破損した場合に、路面に車両の通行が困難となる段差が発生するのを防止(段差防止構造)

③種類

・PCケーブル連結

・落橋防止壁

・タイバー連結

・ピン連結 など

 

のようなイメージになるかと思います。

(文字数を無視していますのでご注意)

 

まとめ

 

1番大事なことは問題文をしっかり読み込み、聞かれていることをしっかり把握することです。問題の題意からズレてしまっては、どんなに立派な知識を論じても点数につながりません。問題文を理解するのに時間を費やすことも必要です。