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【平成30年度 技術士第二次試験問題 建設部門 道路科目 Ⅱ-1-2】について考える【模範解答イメージあり】

技術士第二次試験 建設部門 道路科目 を受験する受験生を応援するために過去問のポイントを見ていきます。

 

 

問題文

 

 平成28年に自転車活用推進法が成立した社会的背景を説明せよ。また、自転車の活用を推進する上で、道路に係わる施策について多面的に説明せよ。

 

問題文把握

 

まずはしっかり問題文を読み込み、何を何個解答しなくてはいけないのかを把握しましょう。

今回の場合は

①自転車活用推進法が成立した社会的背景

②道路に係わる施策 複数(2つ以上)

の2つの項目が無ければなりません。

また「多面的」のキーワードを意識して解答を考えなくてはいけません。

(多面的:一方向だけでなく多方向、いろいろな方向からの視点で考える必要があります)

上記を無視した解答は仮に内容が優れていても、大きく減点されるでしょう。

 

論文構成としては

 

1.社会的背景

〇〇〇〇〇

2.道路に係わる施策

①〇〇

②〇〇〇

・・・・

(2つ以上)

 

のような構成が一般的となります。

アンダーラインの有無や①ではなく(1)や(a)のような表記も問題ありません。まずはしっかり問題文を読み込み、何を何個解答しなくてはいけないのかを把握しましょう。 

 

記述内容

 

記述内容の例を簡単に記載しますと

1.社会的背景

自転車は、二酸化炭素などの環境に深刻な影響を及ぼすおそれのある物質を排出しない交通手段であり、また、自転車による交通は、災害時の移動・輸送や国民の健康の増進、交通の混雑の緩和等に資するものである。このため、環境、交通、健康等が重要な課題となっている我が国において、自転車の活用の推進に関する施策の充実が一層重要となっている。

上記のような背景より自転車活用推進法が成立することとなった。

2.道路に係わる施策

①自転車専用道路・自転車専用通行帯等の整備

自転車専用道路・自転車専用通行帯等を増加させるとともに、車道混在とする場合の路面表示(矢羽根・ピクトグラム)を標準仕様化する。

②自転車と公共交通機関との連携の促進

通勤時、自転車で最寄りの駅やバス停まで行き、そこから鉄道やバスなどに乗り換えるサイクル&ライドを推進する。そのためには、国や地方自治体による自転車駐輪場整備の支援が必要となる。

③災害時の自転車の有効活用体制の整備

燃料不要で狭い道でも走れる自転車は災害に強い乗り物である。避難場所などにも常備しておく体制づくりや避難経路として自転車専用道路などの整備が必要となる。

④観光旅客の来訪の促進その他の地域活性化の支援

自転車を活用した観光地めぐり(サイクルツーリズム)の推進。レンタサイクルの促進や受入環境(サイクルステーション)、自転車専用道路などの整備が必要となる。

 

(実際に記述する場合、文字数オーバーにならないよう個数や文字数を調整する必要あり) 

 

まとめ

 

1番大事なことは問題文をしっかり読み込み、聞かれていることをしっかり把握することです。問題の題意からズレてしまっては、どんなに立派な知識を論じても点数につながりません。問題文を理解するのに時間を費やすことも必要です。また、指定文字数を超えると「失格」になりますので、それだけは絶対に避けてください。