技術士第二次試験を受験するに当たって、覚えて(理解して)おきたいキーワードとして、今回は「「道の駅」第3ステージ」について記述します。
基本は国土交通省などのネット情報などを集約したものです。
内容をきちんと理解することにより、どんな問題にも対応できるかと思います。
暗記をするのではなく、理解してこそ論文に活かせるようになります。
参考
https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/shin-michi-no-eki/pdf00/suggestion_3rd_stage.pdf
<概要>
『新「道の駅」のあり方検討会』において、地方創生を更に加速させるため、「道の駅」の新たなステージに向けた提言や、そのための新規施策の具体化に向けた審議が行われ、「道の駅」第3ステージの提言が令和元年11月18日に公表された。
<提言内容>
Ⅰ 新たなコンセプト
第1ステージ(1993年~)『通過する道路利用者のサービス提供の場』
第2ステージ(2013年~)『道の駅自体が目的地』
第3ステージ(2020~2025年)『地方創生・観光を加速する拠点』へ + ネットワーク化で活力ある地域デザインにも貢献
各「道の駅」における自由な発想と地元の熱意の下で、観光や防災など更なる地方創生に向けた取り組みを、官民の力を合わせて加速。更に、「道の駅」同士や民間企業、道路関係団体等との繋がりを面的に広げることによって、元気に稼ぐ地域経営の拠点として力を高めるとともに、新たな魅力を持つ地域づくりに貢献。
Ⅱ 「2025年」に目指す3つの姿
1.「道の駅」を世界ブランドへ
・海外へのプロモーションやプロジェクト展開を国が推進し、「道の駅」は世界ブランドに。多くの外国人が新たなインバウンド観光拠点となった「道の駅」を目指し日本へ。
・「道の駅」では、国や連絡会の支援も受けて、多言語対応やキャッシュレスなど基本サービスを用意。地域の文化体験など地域ぐるみでの受入環境も充実。周辺の「道の駅」や観光施設、風景街道などが連携して周遊観光ルートを創出。
・バス、自転車、レンタカーなど周遊の交通拠点としての役割も発揮し、日本の隅々まで旅行を喚起。多様な交通手段と地域、観光施設情報等がまとめて提供されるサービス(観光MaaS)の導入も始まり移動が活発化。
2.新「防災道の駅」が全国の安心拠点に
・広域的な防災機能を担うため、国等の支援を受けてハード・ソフト対策を強化した「防災道の駅」を新たに導入。地域住民や道路利用者、外国人観光客も含め、他の防災施設と連携しながら安全・安心な場を提供。
・各「道の駅」でも、地域の防災計画に基づいて、BCPの策定、防災訓練など災害時の機能確保に向けた準備を着実に実施。
・これら「道の駅」の活動情報は、災害時に国、自治体、連絡会等でいち早く共有。関係機関の支援も受けながら、道の駅が地域の復旧・復興の拠点として貢献。
3.あらゆる世代が活躍する舞台となる地域センターに
・「道の駅」を舞台に、地域の課題解決や民間とタイアップした「地域活性化プロジェクト」が、ボランティアを含めた様々な団体との協働や、全国連絡会等が橋渡しを行いながら、全国各地で盛んに実施。
・地域の子育てを応援する施設の併設や、高齢者の生活の足を確保するための自動運転サービスのターミナルとなるなど、あらゆる世代が「道の駅」で活躍するための環境を提供。
・多くの学生達が、「道の駅」でインターンとして業務を経験したり、実習に訪れ、地域の特産品をいかした商品開発に取り組み、全国コンテスト優勝を目指して奮闘。
Ⅲ 国等からの支援の充実
①「道の駅」及び「道の駅に関連する地域づくり」に対する関係省庁の各種支援制度が、各市町村等で活用しやすい横断的な体制の構築と支援内容の充実
②「防災道の駅」制度の早期実現と、ソフト・ハード両面からの防災対策に対する重点支援、災害時の各「道の駅」に対する支援体制の強化
③完成から年数が経過した「道の駅」のリニューアルに対する支援の充実
Ⅳ 全国連絡会のエージェント機能の強化
①民間等との連携による「地域活性化プロジェクト」の促進
②国等との役割分担を明確にしつつ、災害時の情報収集や被災した「道の駅」に対する支援の強化
③「道の駅」の質的向上のため、「道の駅」に関するデータ収集や共有するためのシステム構築や、ブランド力を高める取組みの充実
<論文での活用>
選択科目Ⅱ-1で出題されそうな話題になります。
最低限の知識だけでも補充しておけばOKかと思います。
「道の駅」は偏った知識になってしまうので、受験生のことを考えると出題されにくい分類にはなるのですが・・・念のための知識というレベルで押さえておきましょう。
少しでも参考になったのであれば幸いです。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。