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【A評価論文 令和4年度 道路科目 Ⅱ-2-1】

【Kさま】からA評価論文をご提供していただきました。

受験生の方はぜひ参考にしてください。

 

1 ) 調査、検討すべき事項

1 ) 調査事項

① A 市の道路網… スマートI C の接続先となり得る道路の有無を調査する。

② A 市内の交通量… スマートI C の接続先となり得る道路の自動車の交通量を、時間帯別、休日平日別に調査を行う。

③ 高速道路幾何構造… A 市内を通過する区間の高速道路の曲線半径、縦断勾配等の幾何構造を調査する。

2 ) 検討事項

① 高速道路接続位置… 高速道路の幾何構造を基に、自動車が安全に昇り降りできる位置を検討する。

② A 市内接続位置… A 市内の道路網や交通量を参考に、接続位置を検討する。

③ 交通量推計… スマートI C 新設によって生じるA 市内の交通量推計について検討を行う。

( 2 ) 業務を進める手順

1 ) 調査

( 1 ) で挙げた調査を実施する。工夫点として、E T C 2 . 0 によるビッグデータを活用し、効率的な調査を行うことが挙げられる。

2 ) 計画・設計

1 ) の調査を基に、スマートI C の計画、設計を行う。留意点として、スマートI C の新設によってA 市内に交通渋滞等が極力発生しないように努めることが挙げ

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られる。工夫点として、B I M / C I M を活用することで、現況とのすりつけをわかりやすくし、手戻り防止を図ることが挙げられる。また、スマートI C はE T C を用いたI C であるため、E T C 不掲載車両が誤進入しないよう、路面標示等の対策も併せて計画する。

3 ) 選定

2 ) で設計した計画のうち、最適案を選定する。留意点として、維持管理や費用対効果等、将来的な視点も視野に選定することが挙げられる。

( 3 ) 関係者との調整方策

1 ) 警察

スマートI C の新設により、A 市内に交差点や既設道路への分合流箇所が新設されるため、交通管理者である警察と早期の段階より協議を実施し、安全対策について検討する。また、必要に応じて信号設置の有無も検討する。

2 ) 地元説明

スマートI C が設置されることで最も影響を受けるA 市内の住民に対して、早期より説明を行うことで合意形成を図る。その際、V R 等の技術を活用して説明会を実施することで、計画内容が伝わりやすくなり、円滑な合意形成につながる。

以上。

 

※コメント

 

問われている内容をしっかり記述できています。

項目整理も見やすいので読み手にはっきり伝わります。

内容も問題ありませんので、危なげなくA評価がもらえた論文と言えるでしょう。